”里親”について学ぶ「よる講」vol.3






今夜の講師は、お二人。

自由の森学園高校の3年生として在学中の、小賀坂小春(こがさか こはる)さんと、

小春さんが3歳の時から、里親として、一緒に暮らす齋藤直巨(さいとう なおみ)さん。

 

最初は、齋藤さんから、さとおやのおはなしを伺いました。

子どもが大好きだった齋藤さんは、ご自身の人生に於いて、

「子どもを育てる」ということをしてみたいと思いながらも、

その為には、結婚して妊娠、出産をするということを経なければ、

「育てる」という段階に辿り着かないと思った時に、里親という制度があることを知ったのだと。


 

結婚し、二人のお子さんを育てながら、

小春さんが3歳の時に、「うちの仲間にならない?」と声をかけたそう。

 

日本では、事情があって親と暮らせない子どもの多くが施設で生活している実情の中、

里親制度がもっと広がり、「里親」も「里子」も楽しく、幸せに暮らせるために、

活動が多岐に渡って行った様子を伺いました。

 





続いて、小春さんのお話し。

里親制度のお陰で、「小賀坂」という姓のまま、自分のルーツを失わずに居られるのは良いことと。

中学校で「制服の自由化アクション」に参加した際、

里子であるという理由で、児童相談所から名前や顔を隠すように指導されることに疑問を持ち、

親権者に相談して、実名にて、活発に様々な活動をしているとのこと。





 

今晩の参加者は多くの中学生も含み31名。

同じ学校に通う小春さんと、彼女が「直さん」と呼んでいる齋藤さんとの

温かいやり取りも見ながら、「里親制度の今」について学ばせて頂きました。

 

お話しの後の質疑応答では、誰もが突然に「社会的養護下」になり得ると知り、

「里子になるかどうか?」を子どもの方で選択できるのか?という質問が出たり、

児童相談所の役割りについてなど、

皆、大いなる関心を持って内容を受け取っていたことが感じられました。

寮監T

 

  

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