第12回 「よる講」がっこうとは?きょういくとは?
今回のよる講では、埼玉大学教育学部の教員・研究者である福島賢二さんをお招きし、「学校」や「教育」についてお話しいただきました。
今回は70人以上のたくさんの寮生が参加しました!
福島さんは、中学で厳しい校則の学校、高校では自由な校風の学校に通ったことや、高校教師の経験の中から、日本の教育への疑問を抱くようになりました。
「子どもには子どもにだけみえる世界があるのに、今の日本の教育はそれを見えなくするような教育である」
教育とは本来、子どもにとってふさわしいものであり、大人の都合で形づくられるものではないはず。けれど今の日本の教育は、子どもの声よりも大人の目線で作られてしまってはいないか?
その中で、小中学校の不登校は過去最高。教員の精神疾患などによる休職も過去最高。
その大きな理由は、学校が子ども、大人、双方にとって楽しくないものになってしまっているところにあると福島さんはいいます。
本来の教育(exucation)の語源は、子どもに“教える”のではなく、“引き出す”ことですが、そのような本来の引き出す教育を行っている学校では、大人も子どものびのびと楽しくしていると言います。
それを実践している、学校の例として自由の森学園もとりあげられました。
「今の子どもは大人を超えていく存在。大人を超えなければ世界は更新されない。私は、希望の光を消さない教育をつくりたい」という言葉が心に残ります。
講義の後、すごい面白かったという声がたくさん聞かれました。自由の森学園という、普通の学校とは違った良い環境で実際に過ごしている寮生にとって、色々と考えさせられる良い機会になったのではないでしようか。
寮監Yu